CONCEPT STUDY · 2026
9-Dimensional Vector Space · A Concept Study
9D VECTOR
SPACE//
多次元ベクトル空間として対象を捉え直し、
9本の光線として幾何学的に実体化する試み。
この資料は設計思想の共有と批評を目的とする。
TYPEInteractive 3D Visualization · Three.js STATEPrototype · Open to review DECK12 slides · Concept notes for discussion
9-D VECTOR 3-AXIS PROJECTION VOID AS FORM
01
問いの起点
なぜ「多次元」として見る必要があるのか。
一次元の評価軸が取りこぼしているものは何か。
01 · Problem Statement 03
一次元の指標では、対象の形が潰れる。
効率・売上・満足度。単一指標で比較すると、構造の違いが見えない。
本設計は「対象は多次元である」という前提から出発する。
SCORE
1-D EVALUATION
単一スコアで「良い/悪い」を判定。
構造の違いは消える。
9-D RAY BUNDLE
9次元ベクトルの各軸値を
光線の長さで直接表現する。
02
設計原理
視覚化の判断を貫く4つの信念と、
9次元を構成する3×3の座標系。
02 · Four Beliefs 05
4つの信念が、すべての視覚表現の判断を貫く。
実装時に迷ったら、この4つに立ち返る。トレードオフが生じたら、ここで優先順位を決める。
BELIEF · 01
対象は
多次元である
一次元や2×2マトリクスでは構造を捉えきれない。 複数の軸が同時に成立する世界として対象を扱う。
BELIEF · 02
人間の理解は
3次元までである
多次元データは、目的に応じて選ばれた3軸に射影されて理解される。 射影は破壊ではなく、焦点の選択。
BELIEF · 03
美は
理解を加速する
正確なだけの可視化は記憶に残らない。 美しさは思想ごと継承される媒体として機能する。
BELIEF · 04
幾何学は抽象に
実体を与える
9次元ベクトルを「9本の光線」として見せることで、 概念が「触れられる現実」になる。
02 · Axis Architecture 06
3つの座標系を重ね合わせ、9次元空間を定義する。
1座標系=3軸。色で系統を識別する。3系の色は光の三原色的配色で、重なりは白に近づく。
FAMILY · A // VALUE 受益者軸 誰のための価値か (三方よし) 売り手よし 買い手よし 世間よし FAMILY · B // TIME 時間軸 いつの価値を扱うか 過去分析 現在対応 未来創造 FAMILY · C // EXECUTION 実現様式軸 どう実現するか データ 知能 自律性
03
視覚化の文法
9次元ベクトルを、どう「形」にするか。
射影・光線・空白の3つの決定が核にある。
03 · Core Representation 08
ノード自体が、9次元ベクトルの幾何学的実体である。
属性を別途ラベルで示すのではなく、属性がそのまま形状を構成する。
DECOMPOSITION 1 · 中心点 3軸射影による3D位置。 2 · 9本の光線 各軸の値(0-10)を長さで表現。 色=座標系ファミリー。 3 · 端点の発光 ノードの「到達範囲」の可視化。 4 · 多面体ハル 半径 = ベクトルノルム。 存在感とサイズ感を担う。 EMERGENT PROPERTY 偏りがシルエットになる バランス型=球状、偏り型=星形。
FAMILY A · VALUE FAMILY B · TIME FAMILY C · EXECUTION
03 · Projection Semantics 09
射影は、情報の削除ではなく、焦点の選択である。
3軸を選んだ瞬間、他6軸は消えるのではなく薄くなる。射影の本質が保存される。
ALL 9 AXES ACTIVE
9次元ベクトルの完全な姿。
情報量は最大。
X Y Z
3 SELECTED · 6 DIMMED
焦点が移るだけで、
他軸の情報は消えない。
03 · Void as Form 10
「足りないこと」を、美しい幾何学として立ち上げる。
覆われていない領域をワイヤーフレーム多面体として可視化する。 見た人が「この美しい形を埋めたい」と感じる瞬間、次の設計が駆動される。
LEGEND Existing node カバー済みの領域 Void cell まだ埋められていない領域 DETECTION 3D空間を格子分割し、 全ノードからの最小距離が 閾値を超えるセルを抽出。 MOTION ゆっくり回転・脈動する。
04
議論したい論点
3D/CG 専門家の知見で、
本設計のどこを深められるか。
04 · Open Questions 12
3つの問いを、あなたの専門知で深めたい。
本設計はプロトタイプ。思想は決まっているが、実装・演出の最適解はまだ開いている。
QUESTION · 01
9軸を3D空間に配置する、
最適な方向ベクトルは?
現状は正二十面体の対称性を参考に9方向を手動配置。
重なりを最小化し対称性を保つアルゴリズム的な最適配置はあるか?

候補: 球面フィボナッチ分布反発粒子シミュレーション正多面体の部分頂点
QUESTION · 02
空白領域の表現を、
どこまで詩的にできるか?
現状はグリッドサンプリング+ワイヤー多面体。
marching cubes / metaballs / signed distance fields で 空白領域を連続的な曲面として表現すると、何が変わるか?

美しさと計算コストのバランスをどう取るか。
QUESTION · 03
「生きている」感覚を生む、
モーション設計の原理は?
現状は脈動・ドリフト・自動回転を重ね合わせているが、 リズム設計は経験則に近い。
複数の周期が干渉して生体感を生む理論的フレームはあるか?

参考: Perlin Flow、1/f ゆらぎ、呼吸モデル。